どのようにすればいい?ホワイトニングを維持させる方法とは?

ホワイトニングの施術をした後、白い歯を維持させるためにはどのようにすればいいのでしょうか。実際にホワイトニング後に色が戻ってしまうこともありますが、しっかりとメンテナンスや日頃から歯を意識していれば、色戻りまでの期間を長くできます。

そこで、ホワイトニングを維持させる方法を5つご紹介しますので、参考にしてみてください。

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ホワイトニングを維持する方法1「歯科医院で定期的な検診をする」

歯科医院で定期的に検診を受けることで、ホワイトニングで得た白さを維持しやすくなります。ただし、歯の色自体は徐々に黄ばんでしまうので、永久に白さを維持できるわけではありません。それでも、クリーニングで茶シブやステイン・ヤニなどの除去をしていれば、何もしていなかった人に比べて、ホワイトニングした状態を維持できるでしょう。

また、色戻りがあった時には、歯医者から指摘されるかもしれません。その際には、再度のホワイトニング施術をすれば、色戻りを解消できます。クリーニングで茶シブなどを除去する方法は、スケーリングとPMTCという施術です。

スケーリングでは、歯と歯の間や表面に付着している歯垢や歯石を除去します。PMTCとは歯の表面を滑らかにする施術です。表面に付いているペリクルという物質を除去し、汚れが付きにくい表面にします。歯の表面が汚れてザラザラしていると、さらに細菌や茶シブなどが付きやすくなるのです。

定期的にクリーニングを行い、スケーリングやPMTCをしていれば、歯の表面に汚れが付きにくい環境が作れるでしょう。歯科医院への定期的な検診は、ホワイトニングの直後は1週間後に行き、様子を見ながら1ヶ月に1回のペースにします。

その理由として、ホワイトニングをすると歯がしみやすくなる人もいるからです。歯のしみやすさや色戻りなどを確認するために、その後も数ヶ月に1回のペースで行くようにしましょう。歯がしみない場合は、3ヶ月~6ヶ月に1回の定期検診で構いません。

ただし、茶シブが気になる場合や付きやすい人は、検診の期間を短くするのも手段です。

ホワイトニングを維持する方法2「再度のホワイトニングをする」

実際に行ったホワイトニングの種類によっても、定期検診やメンテナンスの時期が異なります。使用する薬剤によっても違いますが、歯科医院で短期間にやるオフィスクリーニングの場合は3ヶ月~6ヶ月に1回のメンテナンスが必要です。

色戻りがしないうちに再度のホワイトニング施術をすると、白い歯を維持しやすくなります。オフィスホワイトニングは強い薬液を使い、短時間で歯を白くすることが特徴です。よって、歯の色戻りも短期間で起こる可能性があります。

一般的には3ヶ月後には色戻りがあるとされる方法です。家でマウスピースをはめながら自分で行うホームホワイトニングは、弱い薬液をジワジワと歯に浸透させるため、色戻りは少ないです。ただし、ずっと白いわけではなく、半年~1年後には色戻りがあります。

よって、半年~1年のペースで定期検診をして、再度のホームホワイトニングをするかの相談が必要です。また、マウスピースがしっかりとはまる間は、薬液の追加購入だけでホームホワイトニングができます。

ただし、虫歯や歯周病で歯の形や位置が変わってしまうと、マウスピースを新しく作り直さないといけません。そのような状況にならないためにも、色戻りだけでなく、虫歯や歯周病に関する検診も大切です。

ホワイトニングを維持する方法3「研磨剤が入った歯磨き粉をやめる」

一般的に茶シブやヤニ・ステインを除去するためには、研磨剤が入った歯磨き粉を使います。ただし、ホワイトニングをした後は、研磨剤の入った歯磨き粉は避けた方がいいでしょう。その理由として、歯の表面を傷つけやすく、色戻りしやすくなるからです。

ホワイトニングで白い歯になった後は、研磨剤が含まれていない歯磨き粉で、1日複数回の歯磨きが推奨されています。また、食事をした後には必ず歯磨きやうがいを行い、着色しやすい成分を口の中から除去することも大切です。

ホワイトニングを維持する方法4「着色しやすい食べ物を避ける」

着色しやすい食べ物を日頃から避けることで、ホワイトニングの白さを維持しやすくなります。例えば、カレーライスのカレー粉に含まれる黄色い成分は、歯を黄色くしやすいです。ホワイトニングの後は歯の表面が敏感になっているため、ホワイトニング直後に食べてしまうと、逆に着色してしまいます。

アントシアニンやポリフェノールが含まれる赤ワインやイチゴ・ブルーベリー・チョコレートも着色しやすい食品です。また、歯の茶シブとして残ってしまうのが、緑茶やコーヒーに含まれるタンニンやカテキンになります。

白い食器に茶シブが付くものは、歯も着色してしまうので、注意が必要なのです。トマトや酢・ケチャップのような酸性食品は、歯に刺激を与えてしまいます。酸性食品は歯を溶かす場合もあるので、なるべく避けるといいでしょう。

特にホワイトニング後の歯に影響を与えやすいのが、栄養ドリンクとドレッシングです。ドレッシングの中でも柑橘類を使ったものは、歯の着色や溶けるのと関係があります。栄養ドリンクや炭酸飲料も酸性かつ色が付いているため、気を付けた方がいい食品です。

ホワイトニングを維持する方法5「トリートメント剤をしてもらう」

歯科医院で受けられる施術の一つに「トリートメント剤」があります。トリートメント剤を塗布すれば、歯の表面を滑らかにすることが可能です。日常的な歯ブラシや食べ物で歯の表面は小さな傷ができてしまいます。その傷にトリートメント剤がしみこむと、歯の表面が再石灰化するのです。

トリートメント剤の成分は、「ハイドロキシアパタイト」といいます。ハイドロキシアパタイトは歯の主成分でもあり、歯の97%を占める物質です。トリートメント剤には、歯の傷よりも小さなミクロ単位のハイドロキシアパタイトの粉が含まれています。

つまり、ミクロ単位の粉が表面にしみこみ、傷を埋められるのです。トリートメント剤は歯の表面を滑らかにして、汚れが付きにくい環境を作れることがメリットです。汚れや茶シブは傷があるところに付着しやすく、表面がザラザラしている場合も付きやすいです。

特にワインや赤い食べ物に含まれるアントシアニンは、傷の中に入り込み、なかなか取れなくなってしまいます。また、歯ブラシをする時にも、表面が滑らかな方が汚れも落ちやすいです。さらに、見た目が艶やかになるのも、トリートメント剤のメリットになります。